~汗による老化はどうして起こるのか?~
朝はきれいだったメイクも、夕方には崩れてしまう。
そんな変化を感じるたびに、「やっぱり汗のせいかな」
そう思ったことはありませんか?
実際、私たちは昔から汗に対してあまり良いイメージを持っていません。
ベタベタするし、不快感があります。さらに、メイクは崩れ、肌荒れまで起こることも。
だからいつの間にか、「汗は肌の敵」だと思うようになるようです。

実は近年の皮膚科学では、汗そのものは私たちが思っているほど悪者ではないことが分かってきています。
むしろ汗は、本来、肌を守るために働いている存在だったのです。
私たちの体は本当によくできています。暑くなれば汗を出し、体温を調節する。
これは生命を守るために欠かせない機能だからです。
もし汗が出なければ、私たちは体温をうまく下げることができません。
そして汗には、単なる水分以上の役割があります。
汗の中には天然保湿因子の材料となる成分が含まれています。
肌表面の環境を整えたり、乾燥から守ったりする働きもあります。
つまり本来の汗は、肌を傷つける存在ではなく、肌を守る存在なのです。

ではなぜ、汗をかく季節になると肌荒れが増えるのでしょう?
イメージしてみてください。真夏の午後に外を歩いていると汗がつーっと流れてきます。
その汗は決して単独で存在しているわけではなく、皮脂と混ざります。
さらに、空気中のホコリとも混ざります、そこに花粉やPM2.5とも混ざってどんどんと刺激物が重なります。
古い角質や雑菌とも混ざりあって、肌の表面では、さまざまなものが複雑に絡み合った状態が生まれます。
私たちが不快に感じているのは、実は汗そのものではなく、この状態なのかもしれません。
汗が肌に悪いのではなく、汗の上に残った刺激が問題だった。そう考えると、多くの夏の肌トラブルが説明できるようになります。
同じように汗をかいていても、肌荒れする人としない人がいらっしゃいます。同じ環境で過ごしていても、何も影響がない人もいます。
この違いは、実はシャレコが長年お伝えしてきた「肌疲労」なのではないか?ということなのです。

肌も私たちの体と同じで、疲れます。特に睡眠不足が続いたり、ストレスが溜まる。
紫外線を浴びたりしても肌はぐったりします。
そうなると水分が蒸散してしまい、乾燥してしまいます。
皮が剥けるので、気になるとゴシゴシこすったり、しっかり洗顔をしようとします。
結果、肌が戻りにくい状況が続いてしまうのです。
こうした小さな負担は、その場ですぐに問題になるわけではなく、少しずつ積み重なっていきます。
そして気づかないうちに、肌疲労はピークに達してしまうのです。
最近の研究では、「微弱炎症」という言葉が注目されています。

炎症というと、真っ赤に腫れたり、強い痛みが出たりする状態と思いますよね?
微弱炎症はちょっと違います。
表面上は、何もなかったかのように目立ちません。本人も気づきません。
それでも肌の中では静かに炎症は起こっているのです。
私はこれを、小さな火種のようなものだと思っています。
大きな炎症でなく、でも完全には消えていないので、小さな火種がくすぶり続けて残り続けている。
その状態が何日も、何か月も、何年も続くと肌は疲れていくだけでなく、回復力までも落ちていきます。
そしてある日、シミやシワとして現れたり、たるみとして現れたりするのです。
昔は寝れば治り、少し日焼けしてもすぐに元に戻ったと思います。
ところが年齢を重ねると、とにかくよくならない!!ってあきらめるしかないのかと思うことばかりになってきます。
しかし近年の研究では、老化について別の見方も広がっています。
それは
「老化とは、肌の修復力が低下していく現象である」
という考え方です。
つまり問題は年齢そのものではなく、肌が疲れ、回復しにくくなっていること。
その背景に微弱炎症や肌疲労が関係している可能性があるのです。
そう考えると、スキンケアの見方も変わってきます。
何かを足し続けるのではなく、何を残さないかにフォーカスすることも大事になるのです。
シャレコが長年、
・こすらない
・洗いすぎない
・十分に保水す。
・余計な油分を重ねすぎない
とお伝えしてきた理由もここにあります。
どれも派手ではないですし、即効性をうたうものでもありません。
でも、肌を疲れさせないことと肌の治る力を邪魔しないことはできるのです。
私たちの肌は、本来とても賢い存在です。
傷つけば治そうとするし、乾けば潤そうとします。肌の調子が乱れれば整えようとする。
その力を自然治癒力といい、誰もがこの力をもともと持っています。
だから私たちが本当に目指したいのは、
肌をコントロールすることではなく、肌が働きやすい環境を整えてあげることなのかもしれませんね。
今年の梅雨と夏は、少しだけ見方を変えて、ケアを今一度チェックしてみてください。
汗を敵にするのではなく、汗と上手につき合う。
汗そのものを嫌うのではなく、肌の上に刺激を残さないことを意識する。
そして何より、肌を疲れさせないことを大切にすることが大事ですよ。
紫外線×刺激物をWブロック(送料無料)
