日焼け止め

のちのち響く?!まさかの曇りの日焼け

その油断が、数年後のシミ・シワをつくるかもしれません

「今日は曇っているから大丈夫」

そう思って、日焼け止めを塗らずに外出したことはありませんか?

朝、カーテンを開けたときに空がグレーだと、なんとなく安心してしまうものです。

強い日差しもない、肌がジリジリする感じもない、汗ばむほど暑くもない。

洗濯物を干しているだけで日焼けします

 

「今日は焼けなさそう」

「近所に行くだけだから大丈夫」
「曇っているし、日傘もいらないかな」

そう思ってしまうのも当然な気がします。でも実は、多くの人がここで大きな勘違いをしています。

それは、“曇りの日でも紫外線は肌に届いている”ということです。

しかも怖いのは、曇りの日の紫外線ダメージは、その場ですぐに分かりにくいこと。

晴れた日のように肌が赤くなるわけでもなく、ヒリヒリするわけでもないため、

・今日は焼けなかった
・肌は赤くなっていない
・日差しも弱かった
・だから大丈夫だった

と安心してしまいます。

しかし、肌の内部では、目に見えないダメージが少しずつ蓄積されています。

そしてその積み重ねが、数年後に、シミやシワ、たるみ、くすみ、ハリの低下、毛穴の開き目立ちという形で現れてくるのです。

「最近、急にシミが増えた気がする」
「昔はなかった頬のシミが濃くなってきた」
「ファンデーションで隠しきれなくなってきた」

そう感じたとき、その原因は“最近の出来事”ではないかもしれませんよ。

もしかすると、5年前、10年前から積み重ねてきた、【曇りの日の油断】かもしれないのです。

 

曇りの日は本当に焼けないの?

結論から言うと、曇りの日でも日焼けは起こります。

世界保健機関(WHO)は、薄い雲は紫外線量をほとんど減らさず、雲による散乱で紫外線量が増える場合もあると説明しています。つまり、曇っているからといって紫外線がゼロになるわけではありません。

さらに、アメリカ皮膚科学会(AAD)も、「曇りの日でも最大80%の紫外線が雲を通過する」と注意喚起しているみたいです。

曇りの日でも80%の紫外線が雲を通過してくる

つまり、空が曇っているから日焼けは心配ない!というわけではないのです。

私たちは、どうしても“見た目の明るさ”で紫外線量を判断しがちですよね。

太陽が出ている日は危険だけど、曇っている日は安全だし、涼しい日は焼けないとつい思ってしまいます。

数十年前の出来事ですが、テニスの大会でひどい目にあったことがあります。

前日は台風、当日は厚い雲に覆われていて太陽どころか明るさすら見えなかったので、日焼け対策せずにそのまま大会に出場。湿気が多く汗はものすごく掻いたものの日焼けの心配はまったくないと思い込んでいました。

夕方くらいになったら、あれ?肌がヒリヒリする、汗のせいかな?と思っていたらみるみる日焼けと同じ症状が出てきました。慌てて冷やしてローションをいっぱいつけたものの翌日しっかり赤みが出ていたんです。

あんなに厚い雲だったのに、紫外線って曇りでも通っていたんだ!!怖いな~と体感した出来事でした。

 

紫外線は、目に見える光とは違います。

まぶしくない日でも、暑くない日でも、肌には届いているんですね。そして、気づかないうちに肌の奥へ影響を与えているのです。

むしろ曇りの日は、日差しによる不快感が少ないため、晴れの日より長く外にいられてしまうことがあります。

日焼け対策をせずに

「今日は涼しいから、少し歩こう」

「曇っているから、庭仕事をしよう」

「日差しがないから、日傘はいいかな」

この“油断した時間”こそが、後々の肌に響いてくるので本当に注意が必要です。

 

肌老化の約80%は紫外線が原因

「シミが増えるのは年齢のせい」「シワが深くなるのは仕方ない」「たるみは加齢だから避けられない」

と、【年齢だから仕方ない!】と思いがちですが、近年の皮膚科学では、肌老化の大部分は加齢だけではなく、紫外線による「光老化」が大きく関係しているといわれています。

実際に、紫外線曝露は目に見える皮膚老化の最大約80%に関与する可能性があるとするレビューもありました。

光老化とは、長年浴び続けた紫外線によって起こる老化現象のことです。

具体的には、シミ、シワ、たるみ、毛穴の開き、肌のごわつき、弾力低下、色ムラ、くすみなどがあります。

つまり、「年齢だから仕方ない」と思っていた肌変化の多くは、実は毎日の紫外線ダメージの積み重ねで起こっている可能性があるのです。

ここで大切なのは、今日浴びた紫外線が、今日すぐシミになるわけではないということです。

紫外線ダメージは、すぐには表面化しません。

今日の油断が、数か月後、数年後、あるいは10年後以降の肌に現れます。

だからこそ、今シミが少ない人ほど注意が必要です。

「まだ大丈夫」「私はあまり焼けないから平気」「今までシミができにくかったから大丈夫」

そう思っている間にも、肌の奥では少しずつ変化が進んでいるかもしれませんよ。

どうぞ、ご注意くださいね。

 

シミをつくるUVB

紫外線には、大きく分けてUVAとUVBがあります。

紫外線には、大きく分けてUVAとUVBがあります

UVBは肌表面に作用しやすく、

・赤くなる
・ヒリヒリする
・皮がむける
・日焼けする

といった炎症を引き起こします。いわゆる「日焼けした」と感じやすいのは、このUVB波の影響です。

UVB波を浴びると、肌は自分の細胞を守ろうとしてメラニンを作ります。

メラニン自体は悪者ではありません、本来は、紫外線から肌を守るための防御反応だからです。

しかし、紫外線を繰り返し浴びたり、年齢によってターンオーバーが遅くなったりすると、作られたメラニンがうまく排出されず、肌の中に残りやすくなります。

その結果、シミとして定着してしまうのです。

夏のレジャー後に、急にシミが濃くなった気がしたり、急に頬のあたりに茶色いシミが浮き出てきたなどという現象は、この強いUVBによる炎症がメラニン生成を促した結果なのです。

ただし、本当に怖いのは晴れた日のレジャーだけではありません。

・曇りの日の短時間外出
・洗濯物干し
・車の移動(窓ガラス越しでも影響を受けます)
・買い物
・散歩、ジョギング

こうした日常に受けている紫外線も、繰り返されれば肌に蓄積していきます。

 

シワをつくるUVA

年齢肌にとって特に注意したいのがUVA波です。

UVA波は、紫外線の中でも地表に届く割合が多く、長期的な肌老化に深く関わるとされています。

Skin Cancer Foundationも、UVA波は年間を通して存在し、雲や窓ガラスを通過し、肌の奥に影響すると説明しています。

UVA波が肌に影響を及ぼす点は、

・雲を通過しやすい
・窓ガラスを通過しやすい
・肌の奥の真皮まで届く
・痛みや赤みを感じにくい

という点です。

真皮には、肌のハリや弾力を支えているコラーゲン、エラスチンがあります。

UVA波はこの真皮層にまで到達し、コラーゲンやエラスチンにダメージを与えると考えられています。

その結果、

・深いシワ
・たるみ
・ほうれい線
・フェイスラインのゆるみ
・ハリ不足、弾力低下

につながっていきます。

UVB波は「焼けた」と分かりやすい紫外線であり、UVA波は「気づかないうちに老けさせる」紫外線と言ってもよいかもしれませんね。

 

曇りの日ほど油断する

人は天気によって紫外線対策への意識が自然と変わります。

晴れの日は、多くの方が警戒して、日焼け止めをしっかり塗り、帽子をかぶったり、日傘をさしたりします。

ところが曇りの日だと、今日は大丈夫そう、少しだけだから平気かな、家の近くだけだから、まあいいかと感じてしまい、UV対策がゆるみます。

紫外線に関する研究でも、曇りの日にも紫外線は存在し、雲の状態によっては拡散・反射した紫外線の影響を受けることが示されています。

つまり、曇りの日は紫外線が弱いから安全、ではなく、曇りの日は油断しやすいから危険なのです。

晴れの日は守るけど、曇りの日はあまり守らない。

晴れの日は守るけど、曇りの日はあまり守らない。

この差が、5年後、10年後の肌に出てきてしまうのです。

 

紫外線ダメージは貯金のように蓄積する

紫外線ダメージは、一度浴びたからといって、すぐにシミやシワとして現れるわけではありません。

むしろ少しずつ蓄積するという点が嫌なところです。

例えば、

洗濯物を干す10分
近所のスーパーへの買い物15分
車での移動20分
犬の散歩30分
お子さんやお孫さんの送り迎え
庭の水やり
ベランダでの作業

どれも特別長い時間ではありませんが、仮に毎日15分ずつ無防備な状態で紫外線を浴びたとすると、1年で約90時間以上になります。

5年では450時間以上で、10年では900時間以上になります。

これは、決して小さな数字ではありません。

肌は、その紫外線の蓄積を忘れてくれません。

肌は、その紫外線の蓄積を忘れてくれません。

むしろ、浴びた紫外線の記録を少しずつ肌の奥に残していくようなのです。

だからシミは、ある日突然できるのではないとお伝えしています。

長年積み重ねた紫外線ダメージが、ある時期から表面化してくるのです。

「急にシミが増えた」そう感じるとき、実際には急に増えたのではなく、今まで眠っていたダメージが見える形になっただけかもしれないのです。

実は「焼けやすい人」よりも「焼けていることに気づかない人」の方が危険肌が赤くなりやすい人は、日焼けを自覚できます。

赤くなり、ヒリヒリして、熱を持ります。

だから、「今日は焼けたかも?」「次から気をつけよう」と思えます。

しかし本当に注意したいのは、赤くならない肌質の人です。

特にUVA波は、肌の奥まで届くにもかかわらず、UVB波のような強い炎症を起こしにくい紫外線です。

そのため、気づいたときには、シワができている、肌がたるんできているとなってしまいます。

長年浴び続けて蓄積するから、ある時期からシミやシワとして現れる。

それは、すでに肌の奥では長い時間をかけて変化が起こっていた可能性があります。

 

40代を過ぎると紫外線ダメージは表面化

年齢を重ねるほど、曇りの日焼けに注意してほしい理由があります。

それは、肌の回復力が少しずつ低下していくからです。

若い頃は、ターンオーバーが比較的スムーズです。
メラニンも排出されやすく、紫外線を浴びても肌が回復しやすい状態にあります。

しかし40代、50代、60代と年齢を重ねるにつれて、肌の生まれ変わりはゆっくりになります。

すると、紫外線によって作られたメラニンが排出されにくくなり、肌の中に残りやすくなります。

その結果、

・シミが濃くなる
・薄いシミが増える
・くすみが抜けにくい
・肌全体が暗く見える
・ファンデーションを塗っても透明感が出にくい

という変化が起こりやすくなります。

さらに、UVA波によって傷ついたコラーゲンやエラスチンも、若い頃のようには修復されにくくなります。

肌の受け止め方が変わっていますので、紫外線予防は意識的にしっかり行うことが大事になるのです。

ここを知っているかどうかで、未来の肌は大きく変わってきます。

 

車移動が多かった女性の頬に出たシミ

ある50代の女性は、若い頃から海や山に頻繁に行くタイプではありませんでした。

「私はそんなに日焼けする生活をしていなかったんです」そうおっしゃっていました。

ところが、頬の右側だけにシミが増えてきたのです。

よくお話を聞いてみると、毎日の車移動が多く、運転席側の頬に日が当たることが多かったそうです。

晴れの日はもちろん、曇りの日も車には乗りますので、窓ガラス越しだから大丈夫でしょう、車内だから大して焼けないだろうな、そう思って、特別な対策はされていませんでした。

しかしUVA波は窓ガラスを通過しやすい紫外線です。

肌は「外にいたかどうか」ではなく、「紫外線を浴びたかどうか」に反応してしまいます。

この方のように、レジャーで強く焼いた記憶がなくても、日常の積み重ねでシミが目立ってくることがあります。

 

UV対策は「夏だけ」の時代ではない

以前は、紫外線対策といえば真夏のものというイメージがありました。

海に行く日、旅行の日、運動会の日、炎天下で過ごす日などのそんな“特別な日”だけ日焼け止めを塗る方も多かったと思います。

しかし今は、紫外線対策は夏だけのものではなくなっていて、紫外線は一年中降り注いでいるといわれています。

もちろん季節によって量は変わりますが、UVA波は季節や天候にかかわらず肌へ届きやすい紫外線です。

春も、秋も、冬も、晴れの日も、曇りの日も、外出が短時間の日も常に肌は紫外線にさらされています。

つまり、紫外線対策はレジャー対策ではなく、スキンケアの一部になっているのです。

 

UV対策は「朝塗って終わり」では足りないことも
紫外線対策というと、多くの方が日焼け止めを思い浮かべます。

もちろん、日焼け止めはとても大切です。

しかし現実には、朝塗った日焼け止めが、夜まで完璧に同じ状態で残り続けるわけではありません。

だからこそ、日中の塗り直しが大切です。

ただ、ここで多くの方がつまずきます。

「メイクの上から日焼け止めを塗り直すのは難しい」
「外出先で手が汚れるのは嫌」
「ファンデーションが崩れそう」
「忙しくて塗り直す時間がない」

そう感じる方は多いはずです。

だからこそ、現実的に続けられる方法を選ぶことが大切です。

どれほど理想的なケアでも、続かなければ意味がありません。

毎日無理なくでき、日々のケアの中で自然に組み込め、メイクの延長でできるとなおいいですね。

これが、大人の紫外線対策には必要です。

 

日常使いだからこそ、守りながら美しく

毎日使うベースメイクは、単に肌をきれいに見せるためだけのものではありません。

年齢を重ねた肌にとっては、肌を美しく見せながら、日中の環境から守るものという視点も大切です。

朝のメイク時間は、とても大事な時間です。

忙しい中、時間をかけて日焼け止めやメイクをすることは、特に起きた瞬間から汗が出そうな

真夏だととても億劫になってしまうのも無理ないです。

かと言って、怠ると肌トラブルが加速してしまうので、そういう状況に備えて

顔が濡れている状態でもヨレなく、たった13秒で簡単につけられるファンデーションをシャレコでは、開発しています。

 

日中の塗り直しにはパウダーという選択

さらに紫外線対策で見落とされやすいのが、日中の塗り直しです。

どれほど丁寧に朝のケアをしても、朝塗った状態が夜まで続くわけではありません。

特に、ファンデーションがヨレやすい人は、さらに重ねるのは困難ですから、

そんな時はパウダーをお直しアイテムとして数時間おきにつけることで

SPF値の低下を予防するのが効果的です。

メイクの上から手軽に使えるため、外出先でも負担なく紫外線対策を続けやすくなります。

日焼け止めを塗り直そうと思うと、

「手が汚れる」「メイクが崩れる」「場所を選ぶ」

というハードルがありますが、パウダーなら、メイク直しの延長で使いやすい。

テカリを押さえながら、肌をきれいに見せながら、日中の守りを重ねることができます。

曇りの日でも続く紫外線ダメージから肌を守る習慣を作りやすくしてくれます。

紫外線は見えない。だからこそ、習慣で守る
紫外線は見えませんからこそ対策を忘れやすいのです。

歯磨きもそうですが、虫歯になってから慌てるより、毎日磨く方が大切です。

お肌も同じです。シミが濃くなってから悩むより、毎日守ることがとっても大事なのです。

未来の肌は、特別な一日ではなく、何気ない毎日の積み重ねで作られます。

未来の肌は今日つくられる
曇りの日だからこそ、紫外線が見えない日だからこそ、日差しが弱く感じる日だからこそ。

「今日は大丈夫」ではなく、「今日も守ろう」と考えていただきたいと思っています。

その小さな意識の違いが、5年後、10年後の肌に表れます。

鏡を見るたびに、「あの時、ちゃんと守っていてよかった」きっとそう思っていただけると思います。

その積み重ねが、未来のシミ・シワ対策につながります。

 

 

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  • スキンケアコラム著者
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北林 利江

北林 利江

シャレコ株式会社 創業者 スキンケアカウンセラー

・1997年よりスキンケアカウンセラー。 ・2004年ウェブサイト「シャレコ美肌カレッジ」立ち上げ。 ・同年ウェブでの無料肌相談を開始。 ・同年シャレコスキンケア製品を発表。 ・スキンケアカウンセラーとしてアドバイス実績10万人を超える。 ・ミスユニバース ビューティーキャンプ講師。 ・スキンケアメルマガ「シャレコレター♪」は20年間週一回発行。 ・肌トラブル向け特に敏感肌、乾燥肌へのスキンケアアドバイスには好評を得ている。

  1. のちのち響く?!まさかの曇りの日焼け

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