スキンケアの基本

高価なクリームを使っても肌が変わらないのはなぜ?

そろそろ、もう少しグレードの高いクリームにした方がいいのかな?

40代、50代になって、鏡の前でふとそんなふうに思ったことはありませんか?

季節を問わず居座る頑固な乾燥に悩む方は、とても多いです。

指先で触れたときに、以前のような押し返す弾力やハリが失われている気がしたり、朝メイクした直後はまだいいけれど、夕方になるとオフィスの鏡や電車の窓に映る自分の顔が、なんとなくしぼんで見えてしまったり…

そんな変化を感じると、

「今までのクリームでは、もう足りないのかな」

「エイジング対策できる!と評判のクリームに変えた方がいいのかな」

「もっと高濃度な美容成分がたっぷり入ったものなら、この肌をなんとかしてくれるかも……」

と考えたくなりますよね。

もちろん、グレードが高いといわれる人気のクリームが悪いわけではありません。それぞれに素晴らしい特徴があり、今の肌状態にぴったり合って結果を出している方もいらっしゃいます。

しかし、23年以上お肌のご相談をお受けしていると、「いろいろ使っているんです。高濃度の美容液も、高級クリームも。でも、なぜか肌の調子が整わないんです」——こんな切実なお声に何度も何度も出会ってきました。

詳しく伺うと、決してお手入れを怠っているわけではありません。むしろ逆で、化粧水、美容液、パック、乳液、クリーム…など、お肌のことを真剣に思って、評判を調べ、良いといわれるものを一生懸命に選んで重ねていらっしゃるのです。

それなのに、思うような理想のお肌にならない!!

これって、どうしてなのかには理由があります。

シャレコは、創業当初から「今の肌状況」だけを見てきませんでした

お肌のご相談をいただいたとき、シャレコでは創業当初から、

「今、何を使っていますか?」だけではなく、

「これまで、どんなお手入れをしてきましたか?」

ということまで、時間をかけてじっくり伺っていきます。

なぜなら、同じ「乾燥してハリがない」というお悩みであっても、そこに至るまでのお手入れの道のりは、一人ひとりまったく違うからです。

クレンジングは何を使っていた? オイル? ミルク? ジェル? 洗顔料の泡立て方や、すすぐお湯の温度は? 化粧水は手でつけていた? コットンでパッティングしていた? 美容液や乳液、クリームは、どのくらいの量を、どんな力加減で塗っていたのか?

本当に千差万別なお手入れをされています。無意識に手が覚えている日々の動かし方やすすぎの回数、そのすべてが今の肌をつくっています。

そしてもう一つ、シャレコがずっと大切にしてきたことがあります。それは、「アドバイスをして、それで終わりにしないこと」です。

お手入れを見直したあと、お肌はどうだったのか。毎日の手つきを変えて、どんな変化を感じたのか。そして、もし思うようにいかなければ、もう一度立ち止まってお話を伺う。それを長年、愚直に繰り返してきました。

だからこそ、ある「皮膚の真実」が見えてきたのです。

土台がグラグラだと、どんな高配合化粧品も「一時的」で終わってしまう

土台がグラグラだと、どんな高配合化粧品も「一時的」で終わってしまう

ここで、今回のコラムで一番お伝えしたい大事なお話をしますね。

世の中には、「有効成分〇〇%高配合!」「ノーベル賞受賞成分配合!」と謳う、魅力的な化粧品がたくさんあります。そうした化粧品を使い始めたとき、「あ、なんだか翌朝の調子がいいかも!」と、手応えを感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。

でも……その感動は、長く続いてくれたでしょうか?

数週間、数か月と経つうちに、「あれ? 使っているのに、また元の乾燥肌に戻ってしまった」「最初は良かったのに、肌が慣れてしまったのか効果を感じなくなった」——そんなふうに、元の状態に逆戻りしてしまった経験があるかと思います。

なぜ、一時的には良くなっても、また元に戻ってしまうのか。それは、お肌が化粧品に慣れてしまったからではなく、受け止める側の「肌の土台」がグラグラに弱ったままだからなのです。

これは、家づくりを思い浮かべていただくと、とても分かりやすいと思います。

基礎工事がボロボロで、地盤沈下して傾いている土地の上に、どれほど豪華な家具やシャンデリアを置いても、長く安心して暮らすことはできませんよね。地震が来れば家具ごと傾き、雨が降れば隙間から雨漏りしてしまいます。

お肌も、これとまったく同じなんですね。「有効成分の高配合」という豪華な家具をいくら運んできても、それを受け止めて活かすべき「肌の土台(角層環境)」が崩れていたら、成分をしっかりと肌に留めておくことができません。外からの刺激にすぐ負けて蒸発してしまい、結果として「塗った直後はいいけれど、すぐに元のカサカサ肌に戻ってしまう」という悲しいリバウンドを繰り返してしまうのです。

どんなに高価な成分を買い足すよりも前に、まずやるべきこと。それは、成分を逃さずしっかり受け止め続けられる「揺るぎない土台」を整えてあげることだったのです。

肌が思うように整わないとき、クリームの選択は「グレード(値段や濃さ)」だけが答えとは限りません。大切なのは、「今の肌に、本当は何が必要なのか」を先に読むことです。

実際のお手入れのシーンで起きていたリアルなお話を、お客様からいただいた(ご許可をいただいている)お声とともに、少しご紹介させてくださいね。

事例① 「高いものを使っているから大丈夫」と思っていたお客様

あるお客様からいただいたおハガキの中に、とても印象に残っているお声があります。

その方は以前、化粧水やパック、高機能美容液など、お肌のために良いと思うものをいろいろと熱心に選んでいらっしゃいました。そして、ご自身でも、「これだけ高い商品を使用しているのだから大丈夫」と思っていたそうです。

ところが、お肌は思うような状態になってくれませんでした。

そこでシャレコのお手入れに出会い、アイテムをあれこれ足すのではなく、「お手入れの方法そのもの」を見直していかれました。そして後日、こんな嬉しいお声を届けてくださったのです。

「お手入れを見直した変化が、日を重ねるごとに肌に表れて。嬉しくて嬉しくて。」

どんなに素晴らしい化粧品であっても、“今の自分の肌に必要なこと”と“毎日しているお手入れ”がかみ合っているのか——そこまで見なければ、お肌は応えてくれないということなのです。

事例② シャレコを使っているのに、思うようにいかなかったお客様

これも、私たちにとって本当に大切なお話です。

すでにシャレコのウォッシングフォーム、ローション、クリームを使ってくださっていたお客様から、「なかなか肌の調子が整わないんです」というご相談をいただいたことがありました。

他社さんであれば、「うちの化粧品なんだから信じて続けてください」と言うかもしれません。でも、シャレコは違います。「シャレコを使ってくださっているのだから大丈夫」とは絶対に考えないのです。

スタッフがお手入れの様子を詳しく伺っていくと、洗顔のときの力加減やすすぎ方にヒントがあることが分かりました。そこで、商品を替えるのではなく、洗顔方法についてのアドバイスをさせていただいたのです。

すると後日、こんなおハガキが届きました。

「その通り実践してみたところ、少しずつではありますが、肌の調子が良くなってきました。」

同じ商品であっても、洗い方やつけ方、触れる手のやさしさが違えば、お手入れ全体はまったく違うものになります。だから、化粧品を替えることだけが、いつも最初の答えとは限らないのです。

事例③ 洗顔の「温度と回数」がヒントだった方も

もう一つ、ご紹介させてくださいね。

乾燥と赤みに悩んでご相談くださったあるお客様。見直していただいたのは、新しい高機能成分を足すことではありませんでした。

洗顔するときの「お湯の温度と回数」、クリームやファンデーションを塗るときの「手の動かし方」。この当たり前の部分を、そっと見直していただいたのです。

その後のご返信のおハガキには、こんな実感が綴られていました。

「この二点に気をつけるだけでも、肌の状態が落ち着いて変化を感じることができました。」

毎日当たり前にしていた手の癖を見直した。そこに、長年の悩みを解くカギがあったのです。

40万人の肌相談を重ねてきたからこそ、「肌の履歴」から未来が読める

「でも、人によって使ってきたものが違うなら、自分の原因なんて結局わからないのでは?」と思ってしまいますよね。

確かに、一人ひとりのお手入れは本当に千差万別です。A社のクレンジングに、B社の洗顔、C社の化粧水、D社の美容液、E社のクリーム……。そこへオイルやパック、美顔器が加わることもあります。つける順番も、量も、塗り方も違います。組み合わせを考えたら、気が遠くなるほど膨大です。

でもシャレコでは、創業当初からお客様一人ひとりの「肌の履歴」を丁寧にお聞きし、その後の変化までをずっと記録してきました。その積み重ねが、23年以上あります。

40万人の肌相談を重ねてきたからこそ、「肌の履歴」から未来が読める

だから新しいご相談を伺っていると、「あ、この肌の硬さと乾き方は、以前ご相談いただいたあの方と似ているな」と気づくことがあります。

そして何より大切なのは、その先です。その過去の方が、何を見直し、どうやって元気な素肌を取り戻していったのか。そこまで肌カルテとしてシステムデータに全部残してあるため、同じような事例をすぐに探しだすことができるのです。病院のカルテのようなレベルです。

シャレコの「40万人」という数字は、単に40万人から悩みを聞いただけの数ではありません。「それまで、何をしてきたか」と「その後、どうだったか」、この両方の確かな積み重ねがあるからこそ、迷子になってしまったあなたのお肌に、的確な道案内ができるのだと思っています。

では、クリームは何のために使うのでしょう?

ここで、今回の本題である「クリーム」のお話に戻りますね。

「クリーム=乾燥しないようにフタをするもの」——そんなふうに思っていませんか?

もちろん、保水したお肌のうるおいが逃げないように守ることは、クリームの大切な役割の一つです。でもシャレコでは、それだけでクリームの仕事を終わらせてはいけないと考えています。「保湿(油分で覆う)より先に、まず保水(水分で満たす)」ということです。

「保湿(油分で覆う)より先に、まず保水(水分で満たす)」ということです。

乾ききったお肌は、日照りでカチカチにひび割れた土と同じです。そこへいきなり高価な油や濃厚なクリームを塗っても、表面でヌルヌルするだけで奥には入っていきません。

まずローションで、角層に必要な水分を丁寧に丁寧に補うこと。お肌が水分をごくごくと飲み干して、やわらかくほぐれたのを確認してから、その水分を守るためにクリームを使うのです。

だからシャレコのお手入れには、「乾燥するから、こってりした重たいクリームや乳液をたっぷり塗る」という発想はありません。保水した肌に、必要な量を薄くやさしく。これが基本です。

ヒトにとって大事なのは、天然のバリアクリームである皮脂です。シャレコでは、その皮脂と同じレベルの油分こそが大事だと考えています。

シャレコクリームに「土台作りに欠かせない成分」を込めた理由

そして、ここからがシャレコクリームの本当の秘密です。

世の中の多くのクリームが「油分でフタをする」ことを目的に作られているのに対し、シャレコクリームが目指したのは、「肌の土台そのものを健やかに育み、立て直すこと」でした。

先ほどお話ししたように、土台がしっかりしていなければ、どんな有効成分を届けても一時的な効果で終わってしまいます。だからこそ、シャレコクリームには、荒れやすい大人の肌をいたわり、健やかな角層の土台作りに欠かせない成分を贅沢に組み込んでいるのです。

シャレコクリームには、荒れやすい大人の肌をいたわり、健やかな角層の土台作りに欠かせない成分を贅沢に組み込んでいる

  • アラントイン:肌荒れを防ぎ、ダメージを受けた皮膚のコンディションを穏やかに整える
  • トウキ・シコン・イチョウ・ウコンなどの和漢植物エキス:古くから肌をすこやかに保つために用いられてきた植物の力で、乱れがちな角層環境をじんわりとサポートする
  • ビタミンA油:乾燥などで乱れがちな肌をすこやかに整え、なめらかさやハリ感のある肌を保つサポートをする

シャレコクリームは、鉱物油配合の保湿剤などで肌の表面をピタッと塞いでコーティングしてしまうのではなく、肌が自ら健やかに生まれ変わろうとする力を、そっと支えます。

だからこそ、シャレコクリームは単なる油分補給のクリームではなく、「肌の土台を整えるための栄養クリーム」として設計されているのです。

実際に使ってくださった方からは、こんなお声をよくいただきます。

「肌はしっかり潤うのに全然ベタつかないんです。さっぱりとした使用感がとても気に入っています。」

重たさやベタつきを競うのではなく、お肌の内側に寄り添って土台を育てる。土台がしっかりと整うからこそ、日々の保水が生きて、ふっくらとしたハリと弾力が持続する肌へと変わっていくのです。

今日のケアで、クリームを塗る前に30秒だけチェック

今すぐに何か新しい化粧品を買わなくても大丈夫です。

今夜のお手入れのとき、鏡の前でご自身の肌を30秒だけ観察してみてください。

① 化粧水をつけたあと、お肌は本当に水分で満たされた感じがしますか?

② 乾燥が怖くて、必要以上にクリームをベタベタ重ねていないですか?

③ クリームを塗るとき、一点からクリームを伸ばして、お肌に指先で押し込む感じでつけていないですか?

④ 「ベタベタしている=潤っている」と思い込んでいないですか?

そして最後に、もう一つだけ問いかけてみてください。

「私は、このクリームに何をしてほしいんだろう?」

ただ表面を覆っておきたいだけなのか、それとも、どんな美容成分もしっかり受け止められる、揺るぎない肌の土台を整えたいのか。化粧品のグレードや話題性を考える前に、自分の肌に必要な“役割”を考えてあげると、それだけでも、今夜からの手の動かし方やお肌との向き合い方は、きっとやさしく変わってきますよ。

「でも、私の場合は何を見直したらいいの?」

例えば、「私の場合は、保水が足りないのかな?」「クリームのつけ方が違っていたのかしら?」「もしかして、毎日の洗い方のせい?」と、かえって分からなくなってしまった方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも、それでいいんです。お肌の調子は、たった一つの原因だけで決まるものではありません。だから、一人で悩んで答えを出そうとしなくて大丈夫ですよ。

23年以上積み重ねてきたカルテの中に、きっとあなたと似たケースが見つかります。いつでも、「私の肌は、まずどこを見直したらいいですか?」と相談してくださいね。

高配合のアイテムを次々と買い足して肌を混乱させる前に、まず、自分の肌の土台が今なにを求めているのかを知ってください。一見遠回りに見えても、それこそが一番の近道です。

あなたの肌には、美しく健やかになろうとする力が、ちゃんと備わっていますよ。今夜も、あなたの大切なお肌をやさしく労わってあげてくださいね♪

※エイジングケア:年齢に応じたお手入れのこと

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  • スキンケアコラム著者
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北林 利江

北林 利江

シャレコ株式会社 創業者 スキンケアカウンセラー

・1997年よりスキンケアカウンセラー。 ・2004年ウェブサイト「シャレコ美肌カレッジ」立ち上げ。 ・同年ウェブでの無料肌相談を開始。 ・同年シャレコスキンケア製品を発表。 ・スキンケアカウンセラーとしてアドバイス実績10万人を超える。 ・ミスユニバース ビューティーキャンプ講師。 ・スキンケアメルマガ「シャレコレター♪」は20年間週一回発行。 ・肌トラブル向け特に敏感肌、乾燥肌へのスキンケアアドバイスには好評を得ている。

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