お肌のご相談の際に、内面のケアについて聞かれることがとても多くあります。
その話の中で、コラーゲンのドリンクやサプリメントなどを摂取されているということを伺うことがよくあります。
わたしもアミノコラーゲンなどをお湯で溶かしたり、コーヒーのミルク代わりに入れて飲んでいた時期がありますが、長期で飲んでもあまり成果が出ないのか、こころなしか変わったかな?くらいでした。

「ずっとコラーゲン飲んでるのに、肌が変わらない…」
「関節の違和感も続いてる…」
コラーゲン習慣を始めた多くの方々が、実はわたしと同じ壁にぶつかっていたそうなのです。
その“理由”はとてもシンプルだったのに驚きました!!
コラーゲンは、単体では体に吸収されにくい
そして吸収された後も、「体に使えるカタチ」へと作り変えないと意味がないようで、この“変換作業”をしてくれるのが、実は「ビタミンC」だったのです。
「え、コラーゲン飲んだらそのまま肌になるんじゃないの?」
と思っている方も多いのですが、それは誤解!というのは皆様もご存知ですよね?
私たちの体は、摂取したコラーゲンを“そのまま使う”のではなく、いったん分解して「アミノ酸」などに変えた後、必要な場所(肌・骨・関節など)で再構築=再合成されます。
この再合成を“助ける栄養素”が、ビタミンCなんですね。
英国皮膚科学会誌などの研究でも、「ビタミンCが不足すると、コラーゲン生成が著しく低下する」ことが確認されています。
また、骨折や腱の損傷などのリハビリにおいても、「ビタミンCがコラーゲン再生に必須である」と報告されているのです。

ビタミンCは摂れているつもりなんだけど
水溶性で体内に蓄積されにくく、すぐに排出されてしまう栄養素です。
しかも、ストレス・喫煙・紫外線などでも大量に消費されてしまいます。
つまり、毎日こまめに摂らないと、必要量を満たせないのがビタミンCなのです。
しかも、コラーゲン合成に使われるには「一定以上の濃度」が必要になってしまうそうです。
研究では、1日200〜500mgの摂取が目安とされています。
・キウイ1個(100g)約70mg約7個分
・赤パプリカ(1個120g)約170mg約3個分
けっこうな量ですよね。
・レモン1個あたりのビタミンCはもっと少ない約20mg。
頑張って摂取しようと思っても、コラーゲンを活性化させるには全く足りないようなのです
“骨・関節・腱”もコラーゲンでできている
実は、肌のハリだけでなく、膝・腰・手首などの関節や、骨、筋肉をつなぐ腱や靭帯も、コラーゲンでできています。
そしてそれらのコラーゲンの質が落ちると…
・動くたびにギシギシと音がする
・膝や腰の痛みが慢性化する
・転倒しやすくなる
・骨がもろくなりやすい
といった、年齢による不調も加速しやすくなります。
最近、腕をまわすとゴキゴキ音がして、何これ?ってこの間から気になっていましたが、コラーゲン不足がわかりやすく現れているのかとドキッとしました。
変形性膝関節症の臨床研究では、コラーゲンとビタミンCの併用によって、関節の痛みが軽減したという報告もあるそうです。
また、骨密度の維持においても、ビタミンCの摂取が骨形成を促進する働きがあるとされているとのこと。
コラーゲンとビタミンCを一緒に摂取することが大事だということが明確になっていました。

「コラーゲン+ビタミンC」の正しい摂り方とは?
では、具体的にどう摂ればいいのか?というと、基本ルールとしてはこの3つだけ
①“同時に”摂ること(コラーゲンとビタミンCはセットが基本)
②“毎日継続”すること(即効性よりも“体の積み上げ”がカギ)
③“空腹時”や“運動前”に摂ると吸収UP
たとえば
スープに手羽先+レモン汁(ビタミンC)を加えたり、パプリカを料理に加えるなどレシピにビタミンCを含む食材をプラスします。
40代後半、いや今はもう少し早く40代手前から、エイジングサインを感じる人も最近は増えているようです。
コラーゲンが減ってから増やすのは大変なので、もし今コラーゲンを摂取されていて、まだビタミンCを意識していなかったという方は、ぜひとも意識なさってみてくださいね。
年齢に関係なく、体は「正しい栄養」が届けば、ちゃんと応えてくれます。小さな変化は、未来の大きな変化につながると思っています。
摂るタイミングもせっかくなので、効果的な時を活用するといいですね。
・軽いウォーキングや体操の30分前に摂る
・朝に摂れば日中の代謝UPにつながります
・夜に摂れば、寝ている間の修復作用を後押ししてくれます
内面で変化がつけられるのと同時に、スキンケアでも同じようにコラーゲンとビタミンCは一緒にケアに入れられる人が多いのもそういったことに関連するのかと思います。
シャレコでは、エッセンス(美容液)とビタミンC誘導体を高配合したV20Cセラムを一緒に使うことでより効果的な変化は出ています。
この黄金ペアを上手に活用して、結果につなげていきましょう。
