― 肌の状態と洋服の色。40代、50代から知っておきたい、美肌見えの秘密 ―
こんな経験はありませんか?
若い頃はオレンジの口紅がよく似合っていたのに、最近はしっくりこない。
ベージュの服で顔色が明るく見えていたのに、今はぼんやりして見える。
反対に、昔は選ばなかったローズピンクやラベンダーが似合うようになった。
実は私にも、そんな変化がありました。
若い頃は「イエベ」と診断されたのに、当時似合っていた色の服を着ると、顔がぼんやり。ところが、ブルベ向きの色を顔の近くに当てると、肌がきれいに見えるのです。
「肌の色のタイプって、年齢で変わるの?」
長年、化粧品開発や肌相談に携わってきた私は、もう一つ気になりました。肌の状態の変化も、似合う色に関係しているのでは?
今日は、肌の色と洋服、メイクの関係についてお話しします。
そもそも「イエベ」「ブルベ」って何でしょう?
イエベは「イエローベース」、ブルベは「ブルーベース」の略。パーソナルカラーで使われる言葉で、黄みの色が調和しやすいのがイエベ、青みの色が調和しやすいのがブルベです。
ただし、「黄色っぽい肌ならイエベ」「色白ならブルベ」とは限りません。
色白でもコーラルピンクが似合う方、小麦色の肌でもローズピンクやネイビーがなじむ方もいます。
以前、カラーの講座で学んだのですが、肌の白さだけでなく、髪や瞳の色、顔全体の印象を見て考えるものなのですね。
得意な色の目安は次のとおりです。
・イエベ:コーラルピンク、キャメル、アイボリー、オレンジ系
・ブルベ:ローズピンク、ラベンダー、ブルーグレー、青みのある赤
とはいえ、明るさや鮮やかさでも似合い方は変わります。「イエベだから青は着られない」と決めつけず、色選びのヒントとして楽しむのがちょうどよいと思います。

では、どうして昔と今で似合う色が違って見えるのでしょうか?
一般的に、生まれ持った色の特徴は大きく変わらないと考えられています。診断結果が以前と違っても、タイプが変わったとは限らず、診断方法や条件の違いによることもあるそうです。
ここで注目したいのは、肌の「状態」によっても顔色の印象が変わるということです。

40代、50代になると、こんな変化を感じませんか?
・肌がくすんで見える
・頬の赤みが目立つ
・ファンデーションを塗っても顔色が冴えない
原因は年齢だけとは限りません。乾燥やキメの乱れ、紫外線、お手入れの刺激なども関係します。
キメが乱れると光の反射が変わり、くすんで見えることがあります。ゴシゴシ洗顔や熱いお湯のすすぎは、乾燥や赤みにつながることも。
こうした肌に、オレンジやベージュ系を合わせると以前と違う印象になり、ローズピンクやブルーグレーだとすっきり見えることがあります。
もちろん、全員に当てはまるわけではなく、「乾燥や赤みがあるからブルベになる」という意味でもありません。
「似合う色が変わった」と感じる背景に、肌の状態の変化があるかもしれない。それを知っていただきたいのです。
肌の変化を、すべて「年齢のせい」にしないこと
シャレコでは肌のお悩みを伺うとき、毎日のお手入れも大切に確認しています。
例えばくすみが気になる方には、
・洗顔料を使いすぎていないか
・すすぎのお湯が熱すぎないか
・肌を何度もこすっていないか
・化粧水や保湿の方法はどうか
こうした習慣を見直し、乾燥が落ち着くと、肌の見た目が変わることがあります。すると、似合わないと感じていた色も違って見えるかもしれません。
(ただし、シミや赤みには様々な原因があり、お手入れだけで改善するとは限りません。)
もう一つ、髪の色も顔の印象に影響します。私の場合、こちらも大きいかもしれません。

若い頃は茶髪やオレンジ、ピンクっぽい色が好きでしたが、50代半ばで黒髪に。友達からは「何か反省でもしたの?」と言われました(笑)。
今は白髪対策にヘナで黒く染めていて、少し青みがかった黒になっています。顔を囲む色が変われば、涼しげな色のほうが調和して見えるのも自然かもしれません。
肌、髪色、メイク。顔の印象を左右するものは一つではないのですね。
あなたはどちらの色が得意? 自宅でできる簡単な顔映りチェック

色の違う洋服やストール、タオルを用意し、日中の自然光の下で鏡を見ます。直射日光や色付き照明は避けましょう。次の組み合わせを顔のすぐ下に当ててみてください。
① アイボリーと真っ白
アイボリーがしっくりくる方は温かみのある色、真っ白がすっきり見える方は涼しげな色が得意かもしれません。
② コーラルピンクとローズピンク
コーラルがなじむ方は黄み寄り、ローズがなじむ方は青み寄りの色を試してみましょう。
③ キャメルとブルーグレー
どちらが顔全体となじんで見えますか?
この3つを比べるだけでも、得意な色の傾向が見えてきます。
ただし、これはイエベ・ブルベを確定する診断ではありません。明るさや照明、メイク、髪色でも見え方は変わります。結果が分かれても、無理に当てはめなくて大丈夫。
「この色を着ると顔が明るく見える!」そんな発見があれば十分です。
似合うと感じた色を、洋服やメイクに取り入れてみましょう
【温かみのある色が似合う方】
・洋服:アイボリー、キャメル、コーラルピンク、テラコッタ
・リップ:コーラル系、温かみのあるベージュ系
・チーク:ピーチ系
【涼しげな色が似合う方】
・洋服:ローズピンク、ラベンダー、ブルーグレー、ネイビー
・リップ:ローズ系、青みピンク系
・チーク:ローズ系
すべてをそろえる必要はありません。お気に入りのキャメルのコートも手放さなくて大丈夫。首元のストールやインナーの色を変えるだけでも印象は変わります。
似合う色を知ることは、好きな色を減らすことではなく、好きな色をもっと素敵に使う方法を増やすこと。私はそう考えています。
ちなみに私は最近、7色ほどのノースリーブワンピースにトップスを合わせて着回しています。でも、その中に「しっくりこない」組み合わせが二つあり、このメルマガを書きながら、無意識に避けていたことに気づきました。
好きなのに、なぜか着ない服。そこには色の組み合わせのヒントが隠れているかもしれませんよ。
■肌を美しく「見せる」ことと、肌を「整える」こと
似合う色を知ると、顔が明るく、表情もいきいきして見えます。
でも私は、メイクを落としたあとの素肌も大切にしたいのです。
似合う色で印象は変えられても、乾燥や肌荒れそのものを改善するには、別の視点が必要です。
だからシャレコでは、洗顔の仕方、すすぎの温度、化粧水のつけ方、保湿方法まで伺い、肌の負担になる習慣を一つずつ見直していきます。
似合う色は、肌を美しく「見せる」工夫。
毎日のスキンケアは、素肌を「整える」習慣。
どちらか一方ではなく、両方を楽しんでいただけたらうれしいです。
昔の自分に似合った色より、今の自分を好きになれる色を
若い頃の診断と今の顔映りの違いが何によるものか、はっきりとはわかりません。
でも確かなのは、今の私には、以前よりしっくりくる色があるということ。それは楽しい発見でした。
「昔は似合っていたのに」ではなく、「今はこんな色も似合うようになった」。そう考えると、気分も変わります。
明日の朝、クローゼットを開けたら、いつもと違う色を顔の近くに当ててみてください。「今日の私には、どんな色が似合うかな?」と楽しみながら。
似合う色は、自分を決めつけるものではなく、今の自分の魅力をもう一つ見つけるためのものかもしれません。
シャレコはこれからも、素肌を大切にするお手入れとともに、年齢を重ねることが楽しくなる美容のヒントをお届けしていきます。
