シミ

ニキビ跡の“色素沈着”―なぜ消えにくくなるのか

鏡を見ると、もうニキビそのものは治っているのに、頬やこめかみあたりに“茶色っぽい跡”や“赤みを帯びた色素の痕”が残っている。

そのまま放っておくと、いつの間にか「シミのように見える」状態になってしまう―それは、「色素沈着」となっています。

ニキビ跡がシミのように色素沈着を起こす

炎症の代償としてのメラニン

ニキビができると、肌内部では炎症反応が起きます。
炎症を起こした皮膚細胞は「危機だ」と感じ、メラニン(色素)を生成しやすくなります。

さらに、ニキビを「触る・潰す・擦る」などの刺激を加えると、皮膚がさらにダメージを受け、余分なメラニンが生成・輸送されるリスクが高まります。

「ニキビを潰したり、出来るたびダメージを与えていると、細胞の核が脅威を感じてしまいメラニンを多く放出して、ニキビ跡がシミのように色素沈着を起こす」のです。

 

ターンオーバーの鈍化+刺激の連鎖

肌のターンオーバー(肌細胞が生まれて古くなったら剥がれ落ちるサイクル)が乱れると、色素(メラニン)が排出されずに肌に残ってしまいます。

乾燥・インナードライ・繰り返すニキビ・紫外線など、こうした環境下では“色素を溜め込んでしまいやすい肌”となります。

そうなると、保水力が高い化粧品を使うことで、肌の潤いが増して代謝がスムーズにいき、ニキビ跡がだんだんと薄くなってきて色素沈着に変化を出させて改善に向かわせるのがベストとなります。

なぜ“シミ状”に残るのか

「ただ跡が残っている」という段階からさらに深刻になるのは、以下のような流れです:

色素沈着がおきる悪循環

 

こうした構図を知ることが、ケアを始めるための出発点になります。

 

色素沈着を「つくらない」「進ませない」ための日常ケア

色素沈着を薄くしていくには、まず「これ以上濃くさせない・広げさせない」ためのケアを徹底することが重要です。以下では、日常的に押さえたいポイントを整理します。

① 刺激を与えない:こすらない・触らない・潰さない

・洗顔時、泡を肌に「置いて」優しく流す。手でゴシゴシこすらない。

・化粧水や美容液をつけるとき、コットンやパフで強く何度もこすらず、手のひらでそっと手を置くようにしてつける。

・メイク時も、厚塗り・摩擦・こすり込みタイプのアイテムをできるだけ避ける。

・ニキビがある間は絶対に触らない・潰さない。炎症期の刺激が後の跡を決めるターニングポイントです。

・このような“刺激を最小限にする”ケアは、色素沈着の定着を防ぐための最初の防波堤となっています。

・保水・保湿力を高めてターンオーバーをサポート

②洗顔後速やかに化粧水を手のひらでそっと手を肌に置き、肌に吸い込ませるようにしてつける。

・クリームを使う場合も、重たすぎるテクスチャーではなく、肌に負担をかけず潤いを守る軽いテクスチャーのクリームを選ぶ。
・乳液はニキビには逆効果なので、使わないようにしましょう。

乾燥・インナードライ肌は、皮脂バランスが乱れやすく、ニキビ・色素沈着のリスクが高まるため、“保水”が特に重要です。

・保水力のあるケアを行うことで、肌代謝が整い、色素が溜まるスペースを減らすことにつながります。

③ 色素沈着を薄くするための“仕上げ”ケアを知る

すでに残ってしまった色素沈着は、ただ待っていても自然に消えるわけではありません。

ここで大切なのは「つくらせない+進ませない」だけでなく、「既にある色素に働きかける」ことです。

近年では、ただメラニン生成を抑えるだけでなく、輸送を阻害したり、オートファジー(細胞内清掃機構)を活性化したり、蓄積そのものを抑える美容成分も注目されています。

たとえば、「一般的なビタミンC誘導体を超える、進化型ビタミンC誘導体(グリセリン誘導体タイプなど)」が、敏感肌でも使える形で色素沈着対応策として紹介されています。それがV20Cセラムです。

このような“攻めのケア”を、日常の安心ケアと組み合わせることが、色素沈着改善の鍵になります。

シミが発生した皮膚

ニキビ跡色素沈着への「正しい習慣」

ニキビ跡を修復するスキンケア方法を始めるなら、習慣化できるプランを持ちましょう。以下は、毎日のルーティンとして取り入れられるステップです。

①クレンジング&洗顔
→ クレンジングはクリームタイプで、泡洗顔を採用し、摩擦を避けて優しく汚れをオフします

②化粧水&保湿ケア
→ 手のひらでそっと手を肌に置き、肌に吸い込ませて保水力を高めます

③刺激を避けるメイク・UV対策
→ ニキビ跡や色素沈着がある部位ほど、摩擦負担・紫外線負担を減らします

④色素ケア(攻めのアイテム)
→ 既に残ってしまった色素に働きかけるための成分を肌に与えていきます

⑤継続チェック&習慣化
→ 数週間~数ヶ月で「あれ?薄くなってきたかも」いう変化を感して、お手入れを積み上げます。焦らず、丁寧に積み重ねると結果が出ます。多くが結果を焦り過ぎて、いろいろ試して複雑化していき、慢性化します。しっかり1.2年は覚悟してニキビ跡を修復するスキンケア方法を実践してくださいね。

この習慣を、生活リズム・お手入れタイミング・スキンケアアイテムと自分の肌質に合わせて無理なく調整すると、色素沈着を「ただ残るもの」にせず、「改善可能な肌問題」に変えることができるのです。

最後に:色素沈着の悩みに対して使える選択肢として

ここまで、「なぜニキビ跡が色素沈着し、なかなか消えないのか」「日々どうケアすれば色素沈着を進ませず、改善に向かわせるのか」をお伝えしました。

これらを実践することで、見た目だけでなく肌内部の環境を変えることが可能です。

そして、もし「色素沈着を薄くしたい/透明感のある肌になりたい」と感じていらっしゃるのであれば、ひとつの選択肢として「シャレコ V20Cセラム」があります。

この美容液は、色素生成・輸送・蓄積に対して多角的にアプローチできる技術を搭載しており、敏感肌・乾燥肌の方にも配慮された設計ですので、安心してお使いいただけます。

最も重要なのは、上記の日常ケア習慣を継続することです。

ケアの土台を固めた上で、「もう一段階深くアプローチしたい」というときに、シャレコエッセンスやこのようなV20Cセラムを併用することで、跡を「残るもの」から「変えていけるもの」へと動かしていきましょう。

 

よくあるご質問(FAQ)

Q1. ニキビ跡の色素沈着は、どのくらいで薄くなりますか?
A. 個人差はありますが、早い方でも数カ月、じっくり取り組む場合は1〜2年ほどかけて少しずつ薄くなっていくケースが多いです。コラムでお伝えした「刺激しない」「保水ケアを続ける」「攻めのケアを足す」という習慣を、焦らずコツコツ積み重ねることが何より大切です。

Q2. 茶色い跡と赤い跡では、ケアは違いますか?
A. 赤い跡は炎症が引ききっていない「炎症後紅斑」、茶色い跡はメラニンが残っている「色素沈着」であることが多いです。どちらにも共通して大切なのは、こすらないこと・紫外線対策・保水ケアです。茶色い跡には、V20CセラムのようなビタミンC誘導体による“攻めのケア”をプラスしてあげると、より変化が出やすくなります。

Q3. 早く消したくて、ピーリングやスクラブを頻繁に使っても大丈夫ですか?
A. 頻繁なピーリングやスクラブは、かえってバリアを壊してしまい、炎症やメラニン増加につながることがあります。特に敏感肌・インナードライ肌の方は要注意です。まずは、クリームタイプのクレンジングと泡洗顔で「摩擦レス」に洗い、シャレコローションとシャレコクリームで保水・保護する基本ケアを優先してください。

Q4. V20Cセラムはどのタイミングで使うと効果的ですか?
A. おすすめの順番は、
クレンジング → 洗顔 → シャレコエッセンス(先行美容液) → V20Cセラム → シャレコローション → シャレコクリーム
です。エッセンスとローションで「保水の土台」を整えながら、V20Cセラムで気になる色素沈着部分へ集中的にアプローチしていくイメージです。

Q5. 10代のニキビ跡にも、同じケアをしてよいですか?
A. 10代の方でも、「こすらない洗顔」「保水ケア」「紫外線対策」は同じように大切です。V20Cセラムも基本的にはお使いいただけますが、まずは少量からスタートし、肌の様子を見ながら使う回数を調整してください。心配な場合や赤みが強い場合は、皮膚科での診察と併用されるとより安心です。

Q6. メイクでしっかり隠したいのですが、悪化しませんか?
A. メイク自体が悪いわけではなく、「厚塗り」と「クレンジング時のこすりすぎ」が悪化の原因になりやすいです。下地やファンデーションは薄く重ねる程度にし、帰宅後はクリームタイプのクレンジングでやさしくオフしましょう。そのうえで、ローション・V20Cセラム・クリームの順にケアをしてあげると、カバーとケアの両立がしやすくなります。

 

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  • スキンケアコラム著者
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北林 利江

北林 利江

シャレコ株式会社 創業者 スキンケアカウンセラー

・1997年よりスキンケアカウンセラー。 ・2004年ウェブサイト「シャレコ美肌カレッジ」立ち上げ。 ・同年ウェブでの無料肌相談を開始。 ・同年シャレコスキンケア製品を発表。 ・スキンケアカウンセラーとしてアドバイス実績10万人を超える。 ・ミスユニバース ビューティーキャンプ講師。 ・スキンケアメルマガ「シャレコレター♪」は20年間週一回発行。 ・肌トラブル向け特に敏感肌、乾燥肌へのスキンケアアドバイスには好評を得ている。

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