マイクロニードルなどのハリ美容成分を入れれば入れるほど、たるんでしまった…そんなお声が増えています 。
こんにちは。シャレコスキンケアです。
年初のお話で、肌の“受け取り力”が変わってきている、という内容をお届けしました。
今日はそこから、さらに一歩踏み込んだお話です。

効かせる美容
ここ数年、美容の世界では
「美容成分で人工的につくられたハリを刺して成分を届ける」「刺激を与えて再生させる」という考え方が、とても強く打ち出されてきました。
・針ファンデ(※1)
※1「針ファンデ」とは、イノスピキュールなどの天然由来の微細な針(ニードル)を配合したファンデーションで、メイクしながら美容成分を肌の角質層に届けることができると期待されるファンデーションを言う。
・マイクロニードル配合の化粧品
※ マイクロニードルとは、ヒアルロン酸などの美容成分を微細な針状(数百ミクロン)に固めたもので、肌に貼るだけで、角質層の奥まで美容成分を直接届けることが期待される化粧品を言う。
そして、医療や美容医療の分野でも、針刺激によって肌を活性化させる施術が一般化しました。
確かに、理論としては理解できます。皮膚に微細な刺激を与えることで、修復反応を起こし、コラーゲン生成を促すことができるからです。
短期的に見れば、ハリが出たように感じる方も少なくありません。
でも今、私たちのもとには、その“先”を経験した方からの声が、確実に増えています。

ハリ美容で肌がたるんできた
「ハリで美容成分を入れていたのに、逆にたるんできた気がします」50代のお客さまから、こんなお声をいただきました。
「ハリ入りファンデと書かれたものを、ここ数年も使ってきました。
最初は確かに、ピンとする感じがあって、効いていると思っていたんです。
でも気づいたら、頬が薄くなったような感じがして、フェイスラインが下がりやすくなってきました。
なんだか“疲れた肌”になっていたんです。」
この「疲れた肌」という表現は、いま本当によく耳にします。
刺激=再生、は本当に万能なのか
刺激を与えれば、必ず再生する。この考え方は、ある条件のもとでは正解だと思います。
それは、回復力が十分にある肌の場合のお話です。
若い年齢の方の肌、ダメージが起こっていない、ダメージが少ない肌、一時的な刺激で済む場合です。
こうした条件が揃っていれば、肌は刺激を「修復のきっかけ」として使うことができます。
しかし、年齢を重ねた肌や、すでに乾燥・インナードライ・バリア低下を抱えている肌では、話は変わってきます。
刺激は、再生のスイッチではなく、消耗の引き金になることがあるのです。

医療・皮膚の現場での見方
皮膚の研究や診療の現場では、慢性的な刺激について、以前よりも慎重な見解が示されています。
日本皮膚科学会 でも、皮膚は「刺激に反応する臓器」であると同時に、刺激を受け続けることで炎症を記憶してしまうという性質があることが知られています。
微細な炎症が繰り返されると・・・
・角質層が薄くなる
・バリア機能が不安定になる
・回復が追いつかなくなる
その結果、お肌のハリを出そうとしていたはずが、逆にたるみ・しぼみ・ハリのなさとして表れてしまう。
これは、「効かせすぎた結果」と言える状態です。
美容ハリ入り化粧品・ファンデで起きやすいこと
ハリ入りと表現される化粧品やファンデーションの多くは・・・
・一時的な収れん作用
・刺激による血流反応
・皮膚の緊張感
これらを利用して、“ハリが出たように感じさせる”設計にもなっています。
ところが、
・毎日使い続ける
・肌が乾いた状態で使う
・すでに薄くなっている肌に使う
こうした条件が重なると、肌は常に緊張状態になります。
緊張は、長く続くと「疲労」になります。
その疲労が蓄積した結果、表情が下がりやすくなったり、たるみが戻りにくくなったりするのですね。
これは、「効いている感じ」と引き換えに、回復力を削ってしまった状態とも言えるのです。
医療用ハリ美容を経験された方の声
医療用の針刺激を経験された方からも、同じようなご相談をいただきます。
「最初は確かに、引き締まった感じがありました。でも、回数を重ねるうちに、赤みが引きにくくなって、肌が薄くなったように感じるようになりました。何もしないと不安で、でも、何かすると荒れる。そんな状態になってしまったんです。」
この「何もしないと不安、でも何かすると荒れる」という状態は、肌が完全に疲弊しているサインです。

いま起きている“静かな回帰”
こうした経験をされて、いま多くの方が、ある共通した方向に戻ってきています。
それが、
・刺激を与えないスキンケア
・回復を待つスキンケア
・優しく整えるスキンケア
です。決して、「何もしない」わけではありません。
・洗いすぎない
・こすらない
・水分を丁寧に入れる
・バリアを守る
こうした、一見すると地味なケアに、もう一度価値を見出しているのです。
お客様の声
「肌の赤みが戻したら、落ち着きました」
60代のお客様は、こう話してくださいました。
「針美容のケアをやめるのは、ハリが出ていたころを考えると、でも、シャレコで“回復させましょう”と言われても、正直、勇気がいりました。確かにたるみも心配になってきていたから、思い切って全部やめてみたんです。
2週間くらいしたら、赤みが出なくなり、朝の肌が安定してきました。はっきりと、今のお手入れを止めて戻しましょう、と言っていただき肌が戻って本当によかったです。」
なぜ「戻るケア」が必要なのか
刺激を与える美容は、ある意味で“攻め”のケアです。
攻めるケアには、必ず休む時間が必要です。
でも現実的には、毎日使うアイテムに入っていますので、
・攻め続ける
・重ね続ける
・刺激を与え続ける
そうしたサイクルに入ってしまう方が少なくありません。
その結果、肌は「再生」ではなく、「防御」モードに入ってしまいます。
防御モードの肌は、新しいものを受け取りません。
刺激に過敏になり、回復に時間がかかるようになります。
だからこそ、一度立ち止まり、肌が自分で整え直せる環境をつくることが必要なのです。
新しい肌のハリを出す考え方として
これからの時代、ハリは「入れるもの」ではなく、戻ってくるものとして考えられていきます。
・水分をしっかり抱えられる
・バリアが安定している
・刺激に過剰反応しない
この状態が整うと、肌は自然とふっくらしてきます。
それは、刺激による一時的なハリではなく、持続できるハリです。
内面のケアも大事ですね。外側ばかり気にして、食事の方がおそろかになってしまうと
肌は栄養が最後にやってくるところなので、ハリや弾力が戻りにくくなってしまうのです。
最後に
もし今、肌のハリ感を求めてきたのに、見た目が疲れた肌になってしまった
・美容成分を効かせていくほど、肌がどんどん不安定になった
・もう一度、肌を休ませたい
そう感じていたら、それが本当の肌の声を感じ取れていることだと思います。
そう、回復の入り口に立っていらっしゃいますね。
2026年、美容は「足す」時代から、「戻す」「整える」時代へというスキンケアトレンドが、ランキングの第3位に浮上しています。
「ミニマル&インテリジェントなルーティン」と表現されています。
シンプルケアで、 バリア機能を守りながら、必要な効果にターゲットを絞ってケアをするという考えです。
シャレコは、刺激で動かすのではなく、肌が自分で戻ろうとする力を支えるケアを、これからもお伝えしていきます。
