「そんなに安易に使っていいのか?と思う塗り薬」のお話です

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薬を使ってもお肌がよくならない

先日、スタッフが「この記事見てください!!」あの塗り薬が手軽に使えて、肌がよくなるような内容で宣伝されているんです。と、教えてくれました。

長年、薬を使ってもお肌がよくならないというご相談を受けてきた中で、よく耳にする塗り薬だったので、これは心配???!!

これから数年後、この記事を信じて使い続けた人からのご相談が増えてくるんじゃないかしら?という話をしていました。

何が一番困るかというと、
「3万円のクリームより効果絶大」
「1500円以下で買える究極の美容クリームとは?」というようなキャッチコピーなんです。

これだと、この塗り薬は安くて綺麗になれるよ、といわんばかりなので、常用してしまう人が増えてしまうのではないか?

きっと悪気はないのでしょうが、本当に不安になってしまいます。

毎日、肌のトラブルに悩んでいる方の相談を真剣に受けているから、私はどうしてもこういった情報に、鋭く反応してしまうのかも知れません。

たいていは、WEB広告の場合は上の方だけみると要点が詰まっているから、それを信じてしまいがちになります。

使用をしての注意点は、その記事を最後まで読まないと出て来ないのです。

本当に心配です。

薬はあくまでも炎症を抑え、状態を落ち着かせるものだと考えます。
医師がきちんと状態を判断して処方してくださるものです。

さらに言えば、皮膚を治すのは、自分の免疫力や自然治癒力なんですね?。

肌がきれいになると聞いたからと、皮膚科に行って処方してもらうのは、私はおすすめできません。

本当に気をつけてください。そして、自分の肌は自分で守ってください。
溢れ返っている情報の真実をつかむ目を大切にしてほしいです。

一時期流行った石鹸洗顔での皮膚トラブルについても、その話題になる3年前に私はこのシャレコレターで注意を促していました。

肌質によっては、それらを使っても大丈夫なケースもあるので、私は、すべてを否定したりはしません。

ただ、肌が強い人以外は、それまでのお手入れの経緯や使ってきたアイテムによって、お肌のトラブル状況が異なっていますから、一人ひとりカウンセリングさせていただくしかないのです。

いつもと違って、少し重い内容になってしまってすみません。

こうしてご縁のあるメンバーさまはもちろん、ご家族・ご友人、とにかくキレイになりたいと願う女性にはぜひこの情報を届けたいと思いました。

<西川のり子先生の中医学ベースの体内スキンケア>

「皮膚は内臓の鏡」という言葉があります。
お肌のトラブルは、お肌だけの問題ではないということをご存知ですか?

湿疹は「湿」という文字があるとおり、体内の水の循環がうまくいっていないサインです。

熱感があり痒みを伴い、掻くと浸出液が出る、皮膚がむける、割れるといった症状の時には、血の不足が考えられます。

また体内の解毒作用が低下していると、手っ取り早く皮膚から出すという考え方もあります。
わたしは長年、あらゆる皮膚病に悩まされてきました。
しかし、体内の毒素を皮膚を通じて排出していたおかげで皮膚以外の病気にならなかったのではないかと思います。

このように体内からのサインを無視して薬を塗布しても臭いものに蓋をするだけです。

皮膚病内臓の状態を表しているため、内臓の状態がよくなれば皮膚薬は必要ありません。
肌トラブルがあるということは、内臓の状態が万全ではなく、毒素を排出する力が落ちていると予想できます。

そんな時に皮膚薬や安いからと粗悪な化粧品を使用すると、経皮吸収により体に不要な成分を体内に取り込んでしまいます。
さらに内臓に負担がかかり、一時的にお肌の状態がよくなったとしても再発するケースが多いです。

シャレコさんの説明にもあるように皮膚薬は、あくまでも炎症を抑制するものであり「治す」わけではありません。
外に出ようとする力を無理やり押さえ込んだらどうなると思いますか?
噴出してきます。これはお肌にも言えることです。

例えば、胃腸の具合がとてもわるく皮膚トラブルにも悩んでいるとします。
西洋医学の治療では、内科と皮膚科の両方で治療しなければなりません。
ところが、漢方治療の場合、胃腸と皮膚トラブル両方一度に治療し治すことができるのです。

皮膚トラブルは、胃腸のトラブルが大きく影響していることが多いからです。

小児喘息にかかっている子は、アトピー性皮膚炎にかかっているケースが多く、アトピー性皮膚炎にかかっている子は小児喘息にかかっているケースが多いです。

偶然ではなく、喘息は肺の病気で肺は皮膚とつながっています。
肺の具合をよくすることで喘息と皮膚の両方の状態がよくなるというわけです。

また内臓が成長しきっていない子供に消化の悪いもの(動物性たんぱく質など)を食べさせてしまうと胃腸に負担がかかります。
胃腸と肺は母子関係にあり、胃腸のお母さんが元気でなければ、子にあたる肺の元気は望めません。

「皮膚は内臓の鏡」です。
外側からのアプローチの前に内臓の状態を見直すことをおすすめします。

とはいっても、お肌がかゆくて眠れないほどの場合、ますます血が不足してお肌に悪影響が及ぶことが考えられます。
気血が不足し、内臓にも悪影響が及びます。
よって場合によって、医師の処方のもと一時的にお薬を使用した方がよいケースもあります。
その場合も常用するのではなく、一時的な使用にとどめた方がよいです。