「プラセンタ注射ってどうなのでしょうか?」のお話です。

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プラセンタ注射を打つと、美肌になる!!と聞いたのですが、打っても大丈夫ですか?

というご質問を頂きます。

一般的に、一度打ってしまうと献血が出来なくなったり(ヒト由来のプラセンタを使用した場合)、感染症などの心配をされる方も多いようです。

プラセンタとは、胎盤から有効成分を抽出したものです。

奏の始皇帝の時代には不老長寿の薬として扱われており、かのマリーアントワネットも、美容を目的にプラセンタを使用していたそうです。

主成分はアミノ酸で、最近では美容に効果的と人気ですが、サプリメントの場合、プラセンタ以外の成分が多く含むものも多いようです。

また、体質によっては眠りが浅くなったりすることもあるとのこと。

飲むタイプのサプリメントやメイク品に含まれるプラセンタは、ウマ由来のものか、ブタ由来のものがほとんどです。

一方、プラセンタ注射(メルスモン/ラエンネック)など、ヒト由来のプラセンタの注射もあります。

治療目的としてプラセンタを使用する場合もあります。

例えば、ラエンネックは、肝機能などの障害を改善するための治療に、メルスモンは、乳汁分泌不全や更年期障害といったホルモン系の治療に使われるそうです。

治療目的の場合は、保険が適用されるケースが多いのですが、美容目的の場合は、一般的に保険適用外のため自費診療となり、クリニックによって金額に差があります。

製造方法などが違いますが、美容目的の場合は効能にそこまで違いはないと言われています。

<副作用>

アレルギー反応を起こしにくいといわれていますが、注射ですのでごくまれに注射部位の疼痛、発赤や悪寒、発熱、発疹などが起こる場合があるみたいです。(寝つきが悪くなった方もいらっしゃるよう)

近所のクリニックに行くと、大きくプラセンタ注射の張り紙がしてあり、美肌、美白、細胞の活性化、口内炎、アトピーにもいいと書いてあり、「細胞の活性化」にいつも目が釘付けになっています。

年齢的にもプチ更年期の様子もあるので、もしかしたらお世話にならなくてはいけない日が来るかも知れませんが、献血はしたいし、究極の選択になりそうです。

いつも最後までお読み下さり、誠にありがとうございます!!

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┃西川のり子先生の中医学的ワンポイントアドバイス
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「細胞の活性化」

女性にとって非常に興味深い言葉です。

プラセンタ注射する前にチェックしてみましょう。

・ほうれい腺が気になる

・体重はあまり変化していないが下半身が太った

・たくさん食べられるが食後もたれることがある

・食後眠くなる

・胃下垂、子宮下垂、目瞼下垂と診断されたことがある

上記の項目に3つ以上、心当たりがあるのならプラセンタ注射が無駄になってしまう可能性が高いです。

ご存知の方も多いかと思いますが、プラセンタ注射は一度打ったからといって永遠ではありません。

本来、お肌のハリは「気」(目に見えないエネルギー)のはたらきのひとつです。

あるべきものをあるべき位置にキープするはたらきです。

「気合いを入れる」と聞くと、シャキーンと背筋が伸びた状態をイメージするかと思います。

それに対し「気が抜ける」は、だらんとしたイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。

あるべきものをあるべき位置にキープするはたらきを持つ「気」が不足しているなら、せっかくのプラセンタパワーも半減してしまいます。

また、気血が充実することで肌細胞が生まれ変化し、お肌は活性化します。

ダイエットによく似ています。

エステティックサロンの痩身コースを受ければ、やせる確率は高くなります。

しかし、エステに通っても、家では運動もせずに好きなものを好きなだけ食べていてはやせることはできません。

また、やせることができても努力し続けなければ、あっという間に元の姿に戻ってしまいます。

何事も自分で努力せずに人の手を借りてしまうと、戻りも早いということです。

プラセンタ注射のいらないお肌作りのポイントは...

「胃腸の健康」です。

飲食した物と呼吸によって気血水へと変化します。

気によって血から新しい肌細胞へと変化し、変化を繰り返し老化角質となりはがれ落ちます。

お肌を潤し、血を造るには、水(体液)が必要です。

体内のはたらきが正常かつ、気血水が潤沢でスムーズに巡っていれば、プラセンタは必要ありません。

プラセンタ注射をする場合にも体内のはたらきと気血水のバランスが整っていた方が、いい結果を得ることができます。