水道水と皮膚トラブルの関係は?

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先日、産経新聞で「プールで泳いだ後に目を洗うのではなく、ゴーグルを」という記事を見かけました。

水道水の消毒に使われている塩素が角膜を傷つけ、目に悪影響を及ぼすことを、日本の医師が米国の眼科学専門誌に発表したという内容です。

私が小さい頃は、水泳後の洗眼は当たり前に行われていましたが、角膜上皮の傷がつきやすく、角膜上皮のバリアー機能の低下につながるようです。

と聞くと、「アーそういえば、プール後の洗眼したときのほうが目が真っ赤だった気がする。」なんて調子よく思ってしまったりします。

確かに、アトピー性皮膚炎のお子さんはプールに入るのをとても嫌がるケースが多いです。

それは、プールには消毒のための塩素がたくさん含まれていて、それがヒリヒリしたり、痛みを伴うものであるからなのです。

最近ではプールに入れる濃度と同じくらいの濃度が水道水からも検出されているということをあなたは、ご存知でしたでしょうか?

年々増えるアトピー患者の数字と、塩素の配合濃度の規制緩和が何か深い関係があるように思えてしまいます。

考えてみると、どうして主婦湿疹と言われる手荒れが出るかというと、女性のほうがお料理を作ったり、洗いものをしたりととにかく水に触れることが多いですから、こう言ったこととも関連が高いのかも知れませんね。

私が集めたお手入れ方法のデータの中で、「洗顔のときのすすぎの回数が多い。最低でも20回~30回以上はすすいでる」という場合には、慢性の乾燥肌、インナードライになっているケースがほとんどでした。

普通、肌は洗えば、落とせばキレイになると思うのは当然です。
そのために洗うのですから・・・。

しかし、最近では【適度に洗うほうがキレイになれる】ことのほうが非常に多いです。

その背景には、クレンジング剤や洗顔料の機能向上があります。

昔の洗顔料は機能が低かったので、一生懸命洗っても肌に刺激になるほどではなかったのですが、機能が向上して汚れを落とす力が強くなっているのに、洗い方は小さい頃からずっと一緒だったりもするからです。

知らず知らずに皮膚のバリア機能低下につながり、肌トラブルが多発してしまうという具合になってしまいます。

よく新聞の折込チラシなどで、洗っただけでこんなに顔のくすみが取れて信じられないくらい色白になったという記事を見かけます。

それはきっと事実です!

・・・でも、それを使い続けた後のことはあまり知られてはいません。
ここにその後に起こりやすい現象が記されています。

「適度に洗う」どうでしょう?
あなたは【適度】に洗顔できていますか?